昼日中の月 桑田慎也

河は不思議な距離を与えてくれる。

橋を渡り、立ち止まってみると、河向こうに自分が生活

する街がどうしようもなく綺麗に見える。

写真を撮りながら歩くことは、私の中にざわざわと波が

たつ、そんな情景を求めることであり、それは私の拠り

所になっている。その情景は、現実からフレームで切り

取られることによって一方通行な感覚から私を自由に

往来させてくれることがある。

しかしその情景がなぜ私の中に波をたたせるのか。

写真に潜むその答えのイメージは遠く、朧気で、私は

まだ、写真の向こうに行くことができない。

A Letter From The Strange Land

A Letter From The Strange Land

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